WordPressを放置していた企業が、
保守を見直して問い合わせ改善までつながった話

WordPressを放置していた企業が、<br>保守を見直して問い合わせ改善までつながった話
―― ホームページ保守は、トラブル対応ではなく「機会損失を防ぐ」ためにあります ―― WordPress放置が
問い合わせに影響する理由

WordPressを放置していた企業が、
保守を見直して問い合わせ改善までつながった話

対象:WordPressサイトを長期間更新していない企業担当者 テーマ:WordPress保守 / セキュリティ / フォーム確認 / SSL / バックアップ / 問い合わせ改善 目的:ホームページ保守が問い合わせ機会を守る理由を理解する

「ホームページからの問い合わせが、以前より減っている気がします」

そんなご相談をいただき、サイトを確認してみると、デザインが極端に古いわけでもなく、アクセスがまったくないわけでもありませんでした。

しかし、管理画面の中を見ると、WordPress本体、テーマ、プラグインの更新が長期間止まっていました。問い合わせフォームも、最後に送信テストをした時期が分からない状態でした。

問い合わせが減った原因は、必ずしも「集客不足」だけではありません。ホームページが正しく動き続けているかという、日頃の保守・点検が影響していることもあります。

今回は、WordPressを放置していた企業が保守運用を見直し、問い合わせ改善につながった事例をもとに、企業サイトで確認すべきポイントを整理します。

問い合わせが減った原因は、
集客だけではなかった

ホームページから問い合わせが減ると、多くの場合、まず「アクセス数が足りないのでは」「SEOを強化した方がいいのでは」と考えます。

もちろん、集客の見直しは大切です。しかし、実際にサイトを確認してみると、アクセスは一定数あるのに問い合わせにつながっていないケースもあります。

ある企業では、サービスページや会社概要ページは見られていました。問い合わせページへの流入もゼロではありません。それでも問い合わせが増えない。

そこで確認したのが、ホームページの運用状態でした。

  • WordPress本体:長期間更新されていない
  • プラグイン:古いものや不要なものが残っている
  • 問い合わせフォーム:送信テストを定期的にしていない
  • SSL:期限や表示状態の確認が後回しになっている
  • バックアップ:取得状況や復元可否が不明
  • スマホ表示:フォーム入力やボタン操作がしづらい

問い合わせが少ない理由は、必ずしも「見られていないから」とは限りません。
見られていても、問い合わせしづらい状態になっていることがあります。

WordPressを放置すると
何が起きるのか

WordPressは、企業サイトやブログ、採用サイトなどで広く使われている便利なCMSです。管理画面から更新しやすく、ページ追加やお知らせ投稿も比較的簡単に行えます。

その一方で、WordPressは公開後の管理がとても重要です。

WordPress本体、テーマ、プラグインは定期的に更新されます。これは機能追加だけでなく、不具合修正やセキュリティ対応を含むこともあります。

更新を長期間止めたままにすると、以下のような問題につながる可能性があります。

  • 管理画面や投稿機能で不具合が起きる
  • 問い合わせフォームが正しく動かなくなる
  • プラグイン同士の相性問題が起きる
  • セキュリティリスクが高まる
  • サーバー環境の変化に対応できなくなる
  • いざ改修しようとしたときに、対応範囲が大きくなる

💡 WordPressは「作った後」の管理で差が出る

WordPressサイトは、公開した時点が完成ではありません。
更新・確認・バックアップを続けることで、安心して使える状態を保てます。

実例:更新が止まっていた
BtoB企業のホームページ

あるBtoB企業では、ホームページ公開から約6年が経過していました。公開当初はきれいに作られており、会社案内、サービス紹介、実績、お知らせ、問い合わせフォームも一通りそろっていました。

しかし、公開後の運用は最低限のお知らせ更新が中心でした。WordPressの更新は制作当初のままではありませんでしたが、定期的な点検体制はなく、プラグインの整理やフォームの動作確認も後回しになっていました。

ご相談のきっかけは、「最近、問い合わせが減っている気がする」というものでした。

確認して見えてきたこと 問い合わせ改善の前に、まず運用状態を確認

サイトを確認すると、アクセスが完全に落ちているわけではありませんでした。サービスページは見られており、問い合わせページにも一定数の流入がありました。

つまり、問題は「誰も見ていないこと」だけではなく、問い合わせ前後の導線や、サイトの管理状態にもありました。

見直し前の状態

  • WordPress更新が不定期
  • 不要なプラグインが残っている
  • フォーム送信テストが未実施
  • スマホで入力しづらい項目がある
  • バックアップ状況が分かりにくい

見直し後の対応

  • 更新前バックアップを取得
  • WordPress・プラグインを整理
  • フォーム動作を確認
  • スマホでの送信導線を改善
  • 定期点検の項目を明確化
ポイント: 問い合わせ改善は、ページを増やすことだけではありません。既存の問い合わせ導線が正しく機能しているかを確認することも、重要な改善の一つです。

見直したこと1:
WordPressとプラグインの更新状況

最初に確認したのは、WordPress本体、テーマ、プラグインの更新状況です。

更新がたまっている場合、すぐにすべてを一括更新すればよいとは限りません。サイトの状態によっては、更新によって表示崩れや機能不具合が起きることもあります。

そのため、まずバックアップを取得し、必要な更新と不要なプラグインの整理を行うことが重要です。

更新前バックアップ
万が一の不具合に備えて、ファイルとデータベースを保存する。
プラグインの整理
使っていないプラグインや古いプラグインを確認し、リスクを減らす。
段階的な更新
本体・テーマ・プラグインを状況に応じて順番に確認する。
更新後の表示確認
トップページ、下層ページ、フォーム、スマホ表示まで確認する。

WordPress更新は「ボタンを押すだけ」の作業に見えますが、
企業サイトでは更新前後の確認まで含めて保守と考えることが大切です。

見直したこと2:
問い合わせフォームの動作確認

次に確認したのが、問い合わせフォームです。

問い合わせフォームは、ホームページの中でも特に重要な場所です。ユーザーが「相談してみよう」と思った最後の接点だからです。

ところが、フォームは一度作ると、その後しばらく確認されないことがあります。

  • 送信ボタンは正常に動くか
  • 管理者宛の通知メールは届くか
  • 自動返信メールは届くか
  • 迷惑メールに入っていないか
  • スマホで入力しづらくないか
  • 必須項目が多すぎないか
  • 送信完了画面の案内は分かりやすいか
フォーム改善で見直したこと 問い合わせを増やす前に、取りこぼしを減らす

実際にフォームを操作してみると、PCでは大きな問題がなくても、スマホでは入力しづらい項目があることがあります。

また、通知メールが担当者に届いていても、自動返信の文面が古いままだったり、問い合わせ後の流れが分かりづらかったりすることもあります。

放置されやすい点

  • 通知先メールアドレスが古い
  • 自動返信文が昔のまま
  • スマホ入力の負担が大きい
  • エラー表示が分かりづらい

改善した点

  • 通知先を確認・整理
  • 自動返信文を見直し
  • 入力項目を必要最低限に整理
  • スマホでの送信テストを実施
ポイント: 問い合わせ数を増やす前に、まず「問い合わせが正しく届く状態か」を確認することが重要です。フォームの不具合や使いづらさは、気づかないまま機会損失につながることがあります。

見直したこと3:
SSL・セキュリティ・バックアップ

問い合わせフォームと同じくらい重要なのが、SSL、セキュリティ、バックアップの確認です。

ユーザーが問い合わせをする際、サイトに警告が出ていたり、表示が不安定だったりすると、それだけで不安を感じます。

また、サイトに不具合が起きた際にバックアップがなければ、復旧までに時間がかかり、問い合わせ機会を失う可能性もあります。

確認項目 放置した場合のリスク 見直した内容
SSL 警告表示や信用低下につながる SSL期限、https表示、混在コンテンツを確認
セキュリティ 改ざん、不正ログイン、迷惑メール送信のリスク ログイン管理、不要プラグイン、管理画面の確認
バックアップ 障害時に復旧できない 取得状況、保存先、復元可能性を確認
表示確認 表示崩れやリンク切れに気づけない PC・スマホで主要ページを確認
フォーム通知 問い合わせに気づけない 管理者通知、自動返信、迷惑メール振り分けを確認

※保守点検では、表から見えるデザインだけでなく、裏側の更新状況や通知設定まで確認することが重要です。

保守を見直したことで
変わったこと

保守を見直した後、すぐに劇的な変化が起きたわけではありません。しかし、問い合わせにつながるまでの小さな不安や不具合が減っていきました。

例えば、フォームの入力項目を整理したことで、スマホからの問い合わせがしやすくなりました。自動返信メールを見直したことで、問い合わせ後の流れも分かりやすくなりました。

また、WordPressやプラグインの更新状況を定期的に確認することで、「気づかないうちに不具合が起きていた」というリスクも減らせるようになりました。

💡 問い合わせ改善は、派手な施策だけではない

問い合わせを増やすためには、広告やSEOだけでなく、
問い合わせを逃さない状態を整えることも大切です。

その結果、問い合わせフォームからの相談が増え、内容も以前より具体的になりました。

「ホームページを見て、自社の課題に近いと思った」
「問い合わせ後の流れが分かりやすかった」
「スマホからでも相談しやすかった」

こうした小さな改善の積み重ねが、問い合わせ改善につながっていきました。

企業サイトで定期的に
確認すべき項目

WordPressサイトを安全に運用し、問い合わせ機会を逃さないためには、定期的な点検が欠かせません。

特に企業サイトでは、以下のような項目を定期的に確認しておくことをおすすめします。

確認項目 確認する内容 おすすめ頻度
WordPress更新 本体・テーマ・プラグインの更新状況 月1回程度
フォーム送信 管理者通知、自動返信、完了画面、迷惑メール確認 月1回程度
SSL SSL期限、https表示、警告の有無 月1回程度
バックアップ 取得状況、保存先、復元可能性 月1回程度
表示確認 トップページ、主要下層ページ、スマホ表示 月1回程度
リンク切れ 外部リンク、PDF、問い合わせ導線 数ヶ月に1回程度
アクセス状況 見られているページ、離脱が多いページ、問い合わせ導線 月1回程度

ホームページ保守は、
問い合わせを守る運用

ホームページ保守というと、「壊れたときに直すもの」と思われがちです。

しかし、本来の保守はそれだけではありません。

WordPressを安全に更新する。フォームが正しく動いているか確認する。SSLやバックアップを管理する。スマホで見づらくなっていないか確認する。こうした日頃の点検は、問い合わせ機会を守るための運用です。

不具合を防ぐ
更新・表示確認・フォームテストにより、気づかない不具合を減らす。
信頼を守る
SSL、セキュリティ、バックアップを管理し、安心して見られる状態を保つ。
問い合わせを逃さない
フォーム通知やスマホ導線を確認し、機会損失を防ぐ。
改善につなげる
アクセス状況や問い合わせ内容を見ながら、必要なページや導線を見直す。

💡 保守は「守り」だけでなく、成果につなげる土台

ホームページが正しく動き続けているからこそ、
SEO、広告、ブログ更新、導線改善などの施策も成果につながりやすくなります。

まとめ:
WordPressは公開後の管理で差が出る

WordPressサイトは、公開して終わりではありません。

本体やプラグインの更新、フォームの動作確認、SSL、セキュリティ、バックアップ、スマホ表示の確認。こうした日頃の保守があってこそ、ホームページは安心して使い続けられます。

問い合わせが減ったとき、すぐに広告やSEOだけを考えるのではなく、まずはホームページが正しく動いているかを確認することも大切です。

問い合わせフォームは届いているか。スマホで送信しやすいか。自動返信は分かりやすいか。WordPressは安全な状態か。バックアップは取れているか。

こうした基本的な確認の積み重ねが、問い合わせ機会を守り、改善につながっていきます。

ホームページは、公開して終わりではなく、正しく動かし続けてこそ成果につながるものです。

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WordPress保守について相談する

※本記事に記載している事例は、実際のWeb運用相談で多く見られる傾向をもとに、企業名や個別情報が特定されないよう再構成したものです。問い合わせ改善の効果は、サイト状況・業種・運用体制・改善内容によって異なります。

監修者
矢野 俊幸
Toshiyuki Yano
代表取締役 Executive Producer|福岡オフィス
私は25年以上、企業のWebサイト制作・運営に携わってきました。Webサイトは企業の価値を映す大切な資産であり、継続的な改善の積み重ねが成果を生むと信じています。 当社では保守専任エンジニアが直接対応する体制を整え、責任あるサポートを徹底しています。同時に、専門的な内容であっても、できるだけ分かりやすくお伝えすることを大切にしてきました。 本コラムでは、経験豊富な制作者の方はもちろん、これからWeb運営に取り組む方にも寄り添いながら、本質を見極める視点と実務に活かせる知見を、情熱を持って発信してまいります。
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