問い合わせが3倍になった企業が、
最初にやめたこと

問い合わせが3倍になった企業が、<br>最初にやめたこと
―― 問い合わせが増えた理由は、何かを「足したこと」ではありませんでした ―― 問い合わせが増えた企業が
最初にやめたこと

問い合わせが3倍になった企業が、
最初にやめたこと

対象:ホームページからの問い合わせを増やしたい企業担当者 テーマ:Web運用 / ホームページ改善 / 問い合わせ導線 / WordPress保守 / セキュリティ / 定期点検 目的:成果につながるホームページ運用の考え方を理解する

「ホームページは毎月更新しているのに、問い合わせがなかなか増えないんです」

企業様からご相談をいただく中で、実はとても多いお悩みです。お知らせは更新している。施工実績やブログもたまに追加している。アクセス数も極端に少ないわけではない。それでも、問い合わせにつながらない。

そんなとき、私たちが最初に見るのは「何を増やすか」ではありません。
むしろ、何をやめるべきかです。

ある企業では、ホームページの運用方法を見直した結果、改善後に問い合わせ件数が約3倍になりました。大きなデザイン変更をしたわけではありません。広告費を一気に増やしたわけでもありません。

変えたのは、日頃の運用の考え方でした。

「更新しているのに問い合わせが来ない」
企業に多い共通点

ホームページの改善相談でよくあるのが、次のようなお話です。

「毎月お知らせは更新しています」
「ブログも止めないようにしています」
「アクセス数も一応見ています」
「でも、問い合わせが増えません」

一見すると、きちんと運用しているように見えます。しかし実際にサイトを確認すると、問い合わせにつながりにくい状態になっていることがあります。

  • 文章が会社目線:何をしている会社かは分かるが、ユーザーの悩みに答えていない
  • 更新内容が内向き:休業案内や社内ニュースが中心で、見込み客の判断材料になっていない
  • 導線が弱い:問い合わせボタンが見つけづらく、フォームまでたどり着きにくい
  • フォーム確認不足:入力しづらい、エラーが分かりにくい、送信テストをしていない
  • 保守不足:WordPressやプラグイン、SSL、バックアップなどの確認が後回しになっている

問い合わせが来ない原因は、デザインの古さだけとは限りません。
「更新しているつもり」の運用が、成果につながっていないケースもあります。

問い合わせが増えた企業は、
何かを足す前に"やめていた"

ホームページの改善というと、多くの方が「ページを増やす」「SEO記事を書く」「デザインを変える」「広告を出す」といった施策を思い浮かべます。

もちろん、それらが必要なケースもあります。しかし成果が出ないサイトほど、何かを足す前に見直すべきことがあります。

それが、成果につながらない運用をやめることです。

あるBtoB企業では、長年ホームページを運用していたものの、問い合わせは月に数件程度でした。更新はしていましたが、内容の多くは社内向けのお知らせや実績の羅列。ユーザーが知りたい「どんな課題を解決できるのか」「相談すると何が分かるのか」が見えにくい状態でした。

そこで、更新回数を増やすのではなく、まず会社目線の文章や分かりにくい導線を見直しました。結果として、問い合わせ前の不安が減り、改善後に問い合わせ件数が約3倍になりました。

やめたこと1:
会社目線の文章を書くこと

ホームページでよくあるのが、「当社は〇〇を行っています」「高品質なサービスを提供しています」「豊富な実績があります」という文章です。

間違ってはいません。ただ、ユーザーが本当に知りたいのは、会社が言いたいことではなく、自分の悩みが解決できるかどうかです。

ある製造業のお客様では 技術紹介中心のページから、課題解決型の内容へ

以前は、設備や加工技術の説明が中心でした。専門性は伝わるものの、初めて見る人には「結局、自社の相談をしてよいのか」が分かりにくい状態でした。

そこで、技術名だけで説明するのをやめ、よくある相談内容や対応できる課題を前面に出しました。

以前の見せ方

  • 設備名や技術名が中心
  • 専門用語が多い
  • 問い合わせ後の流れが分からない

改善後の見せ方

  • よくある課題から説明
  • 相談できる内容を明確化
  • 問い合わせ前の不安を減らす
ポイント: 「当社が何をしているか」だけではなく、「お客様のどんな困りごとに対応できるか」を伝えることで、問い合わせの心理的ハードルが下がります。

やめたこと2:
更新回数だけを追うこと

「月に何回更新するか」は、運用の目安として大切です。しかし、更新回数だけを追うと、内容が薄くなりがちです。

例えば、毎月お知らせを更新していても、その内容が休業案内や社内行事ばかりであれば、見込み客の検討材料にはなりにくいでしょう。

ホームページで重要なのは、更新頻度そのものではなく、誰に向けて、何の不安や疑問を解消するために更新しているかです。

特に最近は、ChatGPTなどのAI(LLM)を使えば、簡単にブログ記事を量産できるようになりました。そのため、「とりあえずAIに書かせて毎日更新しよう」と考える企業も増えています。

しかし、AIが書いた「どこかで読んだような一般的な情報」をいくら増やしても、見込み客の心は動きません。ユーザーが求めているのは、AIが作れる一般的な知識ではなく、「御社だからこそ語れる現場のリアルな解決策」や「実際の事例に基づいた専門的な見解」です。

💡 更新の目的を変えるだけで、記事の役割が変わる

「更新しなければいけないから書く」のではなく、
「問い合わせ前の不安を減らすために書く」と考えると、記事の内容は大きく変わります。

やめたこと3:
お知らせばかり更新すること

お知らせ更新は大切です。休業案内、営業時間変更、イベント情報など、必要な情報はきちんと掲載すべきです。

ただし、お知らせだけでは問い合わせは増えにくいことがあります。

特にBtoB企業や専門サービスの場合、ユーザーは問い合わせ前に多くのことを確認しています。

  • この会社は自社の課題に対応できるのか
  • 似たような事例はあるのか
  • 相談したら、どこまで対応してもらえるのか
  • 費用感や進め方はどうなるのか
  • 問い合わせ後にしつこく営業されないか

ホームページ公開から約7年が経過した企業では、お知らせは毎月更新されていましたが、サービスページや事例ページの内容は古いままでした。

そこで、お知らせ更新だけに頼るのをやめ、サービスページの見直し、導入事例の整理、よくある質問の追加を行いました。すると、問い合わせ前の疑問が解消され、相談内容の質も変わっていきました。

やめたこと4:
問い合わせしづらい導線を放置すること

どれだけ良い内容を掲載していても、問い合わせまでの導線が分かりにくいと、ユーザーは途中で離脱します。

実際にサイトを確認すると、以下のような状態になっていることがあります。

  • 問い合わせボタンがページ下部にしかない
  • スマホでボタンが押しづらい
  • フォームの入力項目が多すぎる
  • 必須項目のエラー表示が分かりにくい
  • 送信完了後の案内が不親切
  • そもそもフォームの動作確認を定期的にしていない
問い合わせ導線の改善で見直したこと 目立たせるだけでなく、迷わせない設計へ

問い合わせボタンを大きくするだけでは不十分です。大切なのは、ユーザーが「相談してもよさそう」と思ったタイミングで、自然に次の行動へ進めることです。

ページ途中の導線
サービス説明や事例紹介の直後に、相談導線を設置する。
スマホでの操作性
ボタンの押しやすさ、フォーム入力のしやすさを確認する。
フォーム項目の整理
初回相談に不要な項目を減らし、送信の負担を下げる。
送信後の安心感
自動返信、完了画面、対応目安を分かりやすくする。
ポイント: 問い合わせ導線は、一度作って終わりではありません。スマホ表示、フォーム動作、自動返信、SSLなどを定期的に確認することで、機会損失を防ぎやすくなります。

やめたこと5:
アクセス数だけで判断すること

アクセス数は重要な指標です。しかし、アクセス数だけを見ていても、問い合わせが増えない理由は分かりません。

例えば、アクセスが増えていても問い合わせが少ない場合、問題は集客ではなく、ページ内容や導線にあるかもしれません。

逆にアクセス数が多くなくても、見込み度の高いユーザーが必要な情報にたどり着けていれば、問い合わせにつながることもあります。

見るべき指標 確認したいこと 改善の方向性
アクセス数 そもそも十分に見られているか SEO、広告、SNS、外部導線の見直し
閲覧ページ サービスページや事例ページが見られているか 重要ページへの導線強化
離脱箇所 どこでユーザーが離れているか 文章、構成、CTA、スマホ表示の改善
フォーム
到達数
問い合わせフォームまで進んでいるか ボタン位置、文言、導線の改善
フォーム
送信数
フォームで離脱していないか 入力項目、エラー表示、動作確認の見直し

※アクセス解析の数値は、単体で見るよりも「ユーザーがどこで迷っているか」を把握するために使うことが重要です。

問い合わせを増やす運用で
確認すべきこと

問い合わせを増やすためには、記事やページを増やすだけでは不十分です。サイトが正しく動いていること、安心して問い合わせできる状態であることも大切です。

確認項目 放置した場合のリスク 定期的に見るべきこと
WordPress更新 脆弱性や不具合の原因になる 本体・テーマ・プラグインの更新状況
フォーム確認 問い合わせが届かない、送信エラーに気づけない 送信テスト、自動返信、通知先メール
SSL 警告表示により信用低下や離脱につながる SSL期限、https表示、混在コンテンツ
セキュリティ 改ざん、迷惑メール送信、情報漏えいのリスク ログイン管理、不要プラグイン、管理画面保護
バックアップ 障害時に復旧できない バックアップ取得状況、復元可能性
定期点検 小さな不具合に気づかず機会損失が続く 表示崩れ、リンク切れ、スマホ表示、問い合わせ導線

成果が出るホームページは、
日頃の点検で育つ

問い合わせが増えた理由を、デザイン変更だけで説明することはできません。

もちろん見た目の印象は大切です。しかし実際には、ユーザー目線の文章、分かりやすい導線、正しく動くフォーム、安心できるセキュリティ、継続的な点検があってこそ、ホームページは成果につながります。

文章を見直す
会社が言いたいことではなく、ユーザーが知りたいことを中心にする。
導線を見直す
問い合わせしたいと思った瞬間に、迷わず行動できる設計にする。
動作を確認する
フォーム、メール通知、スマホ表示、リンク切れを定期的に確認する。
保守を続ける
WordPress更新、SSL、セキュリティ、バックアップを継続的に管理する。

💡 問い合わせが増えた理由は、デザインではなく日頃の運用だった

成果が出るホームページは、公開した瞬間に完成するものではありません。
公開後に見直し、点検し、改善し続けることで、少しずつ問い合わせにつながるサイトへ育っていきます。

まとめ:
ホームページは公開して終わりではない

問い合わせを増やすために、必ずしも最初から大きなリニューアルや大規模な広告施策が必要とは限りません。

まずは、成果につながらない運用をやめること。会社目線の文章、回数だけを追う更新、お知らせ中心の情報発信、分かりにくい問い合わせ導線、アクセス数だけの判断。これらを見直すだけでも、ホームページの役割は変わります。

そして、その改善を支えるのが日頃の保守・運用です。

WordPressの更新、フォームの動作確認、SSLの確認、セキュリティ対策、バックアップ、定期点検。こうした基本的な管理ができていてこそ、ユーザーは安心して問い合わせできます。

ホームページは、公開して終わりではありません。会社の営業活動や採用活動を支える大切な窓口として、日々育てていくものです。

これから本格化するAI時代においては、ユーザーの検索行動も大きく変わります。AIが情報を要約して回答する時代だからこそ、自社のホームページには「AIにも、人間にも分かりやすい具体的な課題解決のヒント」を整理して載せておく必要があります。

「とりあえずAIを使って記事を量産する」ような表面的な運用ではなく、自社の強みを正しく伝え、ユーザーの不安を取り除く本質的な運用こそが、これからの時代を生き残るホームページの条件です。

次回は、「問い合わせ改善までつながった話」の実例をご紹介します。

ホームページの保守・運用でお困りの方へ

「更新しているのに問い合わせが増えない」
「WordPressやプラグインをしばらく更新していない」
「フォームやSSL、バックアップまできちんと確認できているか不安」

株式会社ヒューコネクトでは、ホームページの制作だけでなく、公開後の保守・運用・改善までサポートしています。日頃の点検から問い合わせ導線の見直しまで、貴社の状況に合わせて無理のない改善方法をご提案いたします。

ホームページ保守・運用について相談する

※本記事に記載している事例は、実際のWeb改善相談で多く見られる傾向をもとに、企業名や個別情報が特定されないよう再構成したものです。問い合わせ件数の変化は、業種・サイト状況・運用体制・改善内容によって異なります。

監修者
矢野 俊幸
Toshiyuki Yano
代表取締役 Executive Producer|福岡オフィス
私は25年以上、企業のWebサイト制作・運営に携わってきました。Webサイトは企業の価値を映す大切な資産であり、継続的な改善の積み重ねが成果を生むと信じています。 当社では保守専任エンジニアが直接対応する体制を整え、責任あるサポートを徹底しています。同時に、専門的な内容であっても、できるだけ分かりやすくお伝えすることを大切にしてきました。 本コラムでは、経験豊富な制作者の方はもちろん、これからWeb運営に取り組む方にも寄り添いながら、本質を見極める視点と実務に活かせる知見を、情熱を持って発信してまいります。
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